まとめてDVDレビュー2006/06/24 23:31

妻がロンドンに行っている間、未見のDVDをいっきに見たので、その感想をまとめてみます。
1.「秘密のかけら」
 アトム・エゴヤン監督作品。といえば「エキゾチカ」。大好きな映画の一つなんですが、あの独特の雰囲気をこの映画「秘密のかけら」でも演出してくれています。特にジャーナリスト役のアリソン・ローマンがいい感じで、不思議な感覚をかもし出してくれています。オチは普通ですが、エゴヤン風のちょいエロなサスペンス映画ですね。おもしろかった。
2.「Hostel」
 タランティーノ製作総指揮の切株映画。今秋ようやく日本公開が決まったらしい。DVDは北米版アンレイテッドで鑑賞。雑誌「映画秘宝」で絶賛していた通り、よくできたスプラッター映画だった。あの三池監督が出演していたり、重要な役で日本人女性(?)がお岩さんのようにされていたり、さすがタランティーノ、ツボをおさえています。
3.「カナリア」
 塩田監督の昨年の公開作。これはもう谷村美月にはまりました。NHKの「彗星生物Woo」では特に気にもとめていなかったのだが、この映画では彼女の演技が抜群によかった。競演の(というか主役の)石田法嗣くんは若いときの三ツ木清隆みたいで、「イー・エス・パー!」と光速エスパーに変身しそうな勢いで、最後までその若い演技でグイグイ引っ張ってくれました。2時間10分があっという間の映画だった。
4.「乱歩地獄」
 浅野忠信が明智を演じ、4人の監督が演出したオムニバス映画。なかでもやっぱり実相寺昭雄監督の「鏡地獄」がみどころかなあ。プロットはまるで「怪奇大作戦」の「呪いの壺」そっくりなのだが、当時の泥くさい演出はかげをひそめ、洗練された熟練の演出で(特にここ最近は)、ちょっとまとまりすぎの感じがした。でも実相寺監督らしい映画で、ファンとしてはまだまだ楽しませてくれるところはうれしい限り。
5.「最終兵器彼女」
 この映画に関しては、アニメで見たときに、あまりに恋愛に偏りすぎた「アマアマ」で冗長な演出に辟易したのだが、「サイボーグ009」に通じる改造人間としての苦しみや哀しみといったものが感じられて、全体のトーンとしては許容範囲だったので、ちょっと期待して実写版を鑑賞したのであるが、映画としてのVFXの奇麗さや、前田亜季の健気さは充分感じられたが、やっぱりちょっと「あまーい」という感想です。監督はメカのグロさを極力排したいらしかったが、私としてはもっとメカフェチに喜ばれるくらいの画を期待していたので、残念です。まあまあおもしろかったですけどね。

というわけで、ベストは「カナリア」。「月光の囁き」も「害虫」も面白かったし、次回作の「どろろ」にも期待したい監督です。