ブロークン・ガール ― 2007/04/30 17:39

「ブロークン・ガール ~美しくこわす少女たち~ 」
金原由佳 著
フィルムアート社 刊
を読んだ。
ちょっと読みづらかったです。著者が数々の雑誌に掲載した評論と書き下ろしで構成されているのだが、的が絞りきれていないのでは、という感じ。
表題からもわかるように、「世にはびこる<少女幻想>を、美しく、楽しく、こわす映画がおもしろい!」という本なのだが、それならそれでもっと突っ込んで欲しかった。
著者が東京新聞の読書欄で語っていた記事には、「これまで描かれてきた女性像や少女幻想、さらには映画ビジネスのシステムを一新した作品や監督、俳優たちを集めたもの」と言っているが、取り上げられている作品が最近作ばかり(&洋画ばかり)なのは仕方ないにしても、なんか妙にうすっぺらい感じがしてしまった。著者自身の映画の好みのせいかもしれないが、広く一般論としての「少女幻想」をもっと認識したうえで、「壊す」というキーワードを明確にして欲しかった。また、女性である著者が「少女」に対する位置づけを本書で自分なりに限定していることもあって、ある意味女性向けの一冊ではないだろうか。
金原由佳 著
フィルムアート社 刊
を読んだ。
ちょっと読みづらかったです。著者が数々の雑誌に掲載した評論と書き下ろしで構成されているのだが、的が絞りきれていないのでは、という感じ。
表題からもわかるように、「世にはびこる<少女幻想>を、美しく、楽しく、こわす映画がおもしろい!」という本なのだが、それならそれでもっと突っ込んで欲しかった。
著者が東京新聞の読書欄で語っていた記事には、「これまで描かれてきた女性像や少女幻想、さらには映画ビジネスのシステムを一新した作品や監督、俳優たちを集めたもの」と言っているが、取り上げられている作品が最近作ばかり(&洋画ばかり)なのは仕方ないにしても、なんか妙にうすっぺらい感じがしてしまった。著者自身の映画の好みのせいかもしれないが、広く一般論としての「少女幻想」をもっと認識したうえで、「壊す」というキーワードを明確にして欲しかった。また、女性である著者が「少女」に対する位置づけを本書で自分なりに限定していることもあって、ある意味女性向けの一冊ではないだろうか。
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