シャアへの鎮魂歌2007/04/03 17:49

「シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星」
池田秀一 著
ワニブックス 刊

を読んだ。
最近、CSなどで昔のTVドラマや映画をみていたら、どこかで聞き覚えのある声の役者が出ていた。誰だろうと一瞬考えて、もしかするとこの声は・・シャア、池田秀一さんか、と気づくことが多い。
池田秀一さんが、子供の頃から役者として仕事をしていたことは知っていたが、今や声優(シャア)としての仕事がメインだけに、昔はこんな役をやっていたのかと、画面をみながらちょっと笑っちゃったりする。
そんな池田秀一氏の生い立ちから、ガンダムの声優として有名になった現在までを綴った一冊。
こういう表題の本だけに、当然ガンダムのシャアを演じて以降の話が大半なのは仕方ないが、序章「役者への階段」にて、もっともっとそこに至るまでの役者時代のエピソードが書かれていたら、さらに読み応えがあったのにと思った。
他の声優さんたちとの交流を綴った項は、読んでいて楽しかったが、第5章「去り逝く仲間たちへ・・」でふれられている故・井上揺さん、故・鈴置洋孝さんとのエピソードは、涙無しには読めません。
すっかりシャアになってしまっている池田さん。いまだに、NTTドコモのCMで古谷徹さんと掛け合い漫才のようなことをやっているが、もうこのままこのキャラで最後まで突っ走っていってほしいと思うのであった。