ロードショーが待ち遠しい2009/07/31 22:42

「ロードショーが待ち遠しい 早川龍雄氏の華麗な映画宣伝術」
藤森益弘 著
文藝春秋 刊

を読んだ。
1963年からワーナーの映画宣伝部で、外国映画の宣伝マンとして辣腕をふるってきた早川龍雄氏の、映画にかける情熱そして現在に至るまでの見事な仕事ぶりを、1940年代以降の映画界の動向とあわせて綴った一冊。
読みごたえがありました。
一度映画業界に足を突っ込みかけたが断念せざるをえなかった自分としては、このような仕事は憧れの職業であって、早川氏のように小さい頃から映画好きで、それがそのまま天職になることなど、うらやましい限り。
我々が映画を観に行く際には、その映画のアドバタイジング・パブリシティを参考にすることは少なくないはず。
それが集客にいかに反映されるか。
この本に収録されている昔の新聞広告の数々は、今見ても直ぐに映画館へ駆けつけたくなるような、ドキドキするようなものばかり。
ただ、宣伝ばかりが先走って、いざフタを開けたらとんでもない映画だったなんてことはよくあることですが。
いずれにせよ、映画を観るまでは宣伝が頼りなので、これがとても重要なことには変わりない。
今の宣伝マン達が、早川氏のように、本当にその映画に愛情を持って、尚且つすばらしいと感じて宣伝をしてくれているのだろうか。些か疑問ではあるが、そこまでの映画が少ないことが問題なのかも。

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