渡辺岳夫の肖像2010/07/16 22:59

「作曲家・渡辺岳夫の肖像」
加藤義彦
鈴木啓之
濱田高志 編著
ブルース・インターアクションズ 刊

を読んだ。
テレビ・映画・舞台等の劇伴を生涯つくり続けた作曲家・渡辺岳夫。
1989年に56歳の若さで亡くなるまでに、作曲した数は推定1万曲以上だという。
今まであまり表に出ることがなかった渡辺岳夫氏の人となりや仕事に纏わるエピソード等を、氏と関わりが深かった人達への取材・インタビュー等を通して明らかにし、作品研究もまじえて構成している一冊である。
自分らの世代、60年代後半から70年代・80年代にかけて、テレビアニメやテレビドラマを見ていた世代にとっては、通称「ナベタケ節」といわれるメロディーは、体の隅々にまで染み込んでいるであろう忘れられない音楽だ。
いまさらながらだが、巻末のフィルモグラフィを見て驚愕。こんなにも多くの作品にかかわっていたのかと思うと、あらためて氏の才能に驚かされる。「えっ、この作品もナベタケだったのか」などと、新たな発見もあった。
また、今回本書を読む前に、先んじて発売された2枚組CD「作曲家・渡辺岳夫の世界」(アニメ・特撮編とドラマ編の2巻)を聞いてみた。
さすがに名曲揃いだ。なかには初めて耳にした曲もあり、楽しんで聞けたのだが、OP曲ばかりでED曲が収録されていなかったのが、少し不満かな。ED曲にも名曲が多いんですよ。
今後もどんどん隠れた名曲をCD化していって欲しいです。