あまくま blog

「地球のはぐれ方―東京するめクラブ」
村上春樹,・吉本由美,・都築響一 　著
文芸春秋　刊

を読んだ。
こういう旅は大好きです。
一般の観光地ではなく、ちょっと変わった、ちょっとずれてる所を探訪するのはとても面白いこと。
この本では、名古屋・熱海・ハワイ・江ノ島・サハリン・清里を旅して、そのディープなスポットを紹介している。
「兵どもが夢の跡」みたいなところ（熱海とか）ですら、そこはこれからの発展を期待して愛情をもって探求しているところが面白い。
特に名古屋の奇怪さは、興味津津。今年２月に行ったばかりだけど、また行きたいなあ。
この本は、決して観光ガイドブックではありません。非常にくだらない、でも魅力いっぱいの旅の日記とみてとれる。
ただ、残念なのは２００２年～２００４年にかけての雑誌「TITLE」連載文（２００４年単行本化）なので、情報がちょっと古いという点。一切当時のまま、修正なしで文庫化されているから、今とは大分状況は変わっているのだろうと推測される。
逆をいえば、４年経った現状と比較してみたい気がしますが。